草野 慧芳 (くさの けいほう)

禅療法士・香司
経歴・資格
・禅療法士(曹洞宗・藤井隆英師に師事/生前授戒済)
・香司資格(薫物屋香楽/2017年取得)
・豪州では美容業界コンサルティングに7年間従事
・キャリア支援:延べ500名以上(約7年間)
「心の軸がぶれると、組織全体も揺らぐ」
経営者ほど、心を整える時間を失いがちです。
決断の連続、情報の洪水、孤独な責任──その重さは、誰にも代われません。
私自身、人材支援に携わりながら、パワハラが蔓延する職場に身を置いていました。
9年間で社員の9割が辞めていく現場で痛感したのは、リーダーの言葉ひとつ、態度ひとつが人を去らせ、組織全体を揺らすということ。
リーダーに「心の軸」がなければ、組織は長く続かない。
そう気づかされた経験が、私を“心の調い”へと導きました。
それでも支えとなったのは、「あなたと話したい」と言ってくださるクライアントの存在。
これまで500名以上の方を支援する中で、成果を出す人ほど、心のケアを後回しにしていることに気づきました。
人が本来の力を発揮するには、心の調いが欠かせません。
この実感こそが、私を禅の道へと向かわせた原点です。
お香 × イス禅で「思考を静める」時間を
「なぜ、世界のリーダーたちは禅に惹かれるのか?」
この問いに導かれ、禅僧の師に学び、生前授戒を受けて禅療法士となりました。
禅は“心をコントロールする技術”ではなく、生き方を整える道です。
香りが呼吸を導き、呼吸が身体を、身体が心を調えていく。
その循環の中で、思考のスイッチが静かにオフになるのです。
禅とは――
「とらわれない心」を育てること。
それは、状況や感情に左右されず、静かに全体を見渡す力です。
マインドフルネスの源流にある坐禅は、
“無になる苦行”ではなく、「考えに巻き込まれない練習」。
そして、静けさとは、“止まること”ではなく、“戻ること”。
外へ散っていった心を、自分の中へ戻す時間なのです。
「調える文化」を社会へ
曹洞宗のご僧侶・藤井隆英師のもとで生前授戒を受け、
藤井隆英師、薬師禅寺住職・樺島勝徳師より禅のご指導をいただいています。
私は、知識としての禅ではなく、「日常で体感できる禅」を大切にしています。
心を無理に変えようとせず、姿勢・呼吸・感覚を調えることで、
自然と心が奥で静まっていく。
武道や茶道のように、一挙手一投足に静けさを見いだす“動の禅”を探究しています。
想い
経営者が心の軸を取り戻すことこそ、
組織と社会を健やかにする第一歩だと信じています。
リーダーが静けさを取り戻せば、
人も、組織も、自然と調っていく。
禅療法士として、そして「心を調える伴走者」として、
香りと禅を通じ、日常に根ざした“現代の禅”を届けていきます。
noteも更新中
日々の禅の学びや、香りと整える暮らしのヒントを綴っていますので、ぜひご覧ください。
